脳神経外科の医師(常勤・非常勤)求人ガイド

脳卒中の約20%を占める脳出血は血圧の変動と深く関係しています

室内外の寒暖の差が激しい冬は要注意

脳出血とは加齢などで脆くなった脳の細い血管が破れて出血し、脳細胞に障害を引き起こす病気です。出血が続くと、血液が固まって血腫となり、さらに脳細胞を圧迫してダメージを大きくします。血腫の周辺に生じるむくみ(脳浮腫)も、脳細胞を圧迫します。

以前は、日本では脳卒中の中で一番多く、死亡率も高い疾患でしたが、70年代半ば辺りから脳梗塞の発症が上回り、現在は、脳卒中全体の約20%を占める程度になっています。しかし、大出血を起こした場合の死亡リスクが高いことは変わりありませんので注意が必要です。

脳の血管は非常に細いのですが、健康な人であれば1500mmHG以上の圧力に耐えられるほど丈夫でしなやかな構造になっています。しかし、加齢、偏った食生活、運動不足などによって動脈硬化が進行すると、血管壁の弾力が徐々に失われ、脆くなっていきます。

脆くなった血管には脳内小動脈瘤というコブ状のふくらみが生じます。それらが何らかの原因で急激な血流(血圧)の変化を受けると、圧力に耐え切れなくなった血管が破裂して、出血を引き起こしてしまうのです。

脳には体の機能を司るさまざまな神経が複雑に存在していますので、脳出血はその発症部位によって、死亡率は助かる見込み、懸念される後遺症が大きく異なってきます。

脳の視床という部位で出血が起きると、意識障害などの症状が重く、死亡率は高くなります。脳の橋(きょう)という部位で出血が起きた場合には、発症直後から昏睡し、数時間で死亡することもあります。その一方、大脳皮質下、小脳などの出血では、直ちに治療を受ければ助かる見込みが高いとされています。

脳出血は脳梗塞と異なり、異常を知らせる前触れのようなものがなく、突然発症することが多いのですが、血圧が急激に上昇して激しい頭痛がしたり、めまいや吐き気がサインとなることもあります。このような場合は、躊躇せずに医療機関を受診しましょう。

脳出血が起きる原因の80%以上は血管壁に大きな負担をかける高血圧によるものです。男性では50〜60歳代の発症が最も多く、女性では閉経後から発症数が上昇カーブを描いています。

血圧の変動と関係しているので、就寝時などの安静にしているときよりも仕事中や外出中、食事、排便、入浴などの活動をしているときに発症しやすくなります。急な寒暖の変化は血圧を一気に変動させますので、持病として高血圧や動脈硬化のある人は、夜中や早朝のトイレ、冬の入浴時などは特に注意が必要です。

発症すると、頭痛や吐き気がして、気分が悪くなったり、手足の痺れや呂律が回らずに言葉が出てこないなどの症状を伴うことがあります。

 
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