脳神経外科の医師(常勤・非常勤)求人ガイド

高度な技術を要する聴神経腫瘍の手術において、顔面神経機能温存の確率が極めて高い

先生のサイトから写真をお借りします

2007年にリハビリ部門を含めたチーム医療(外科、血管内、内科の各治療)を推進する脳卒中センターを新たに発足させた東京警察病院

同病院で脳神経外科部長・脳卒中センター長を務める河野道宏氏は、2006年、2007年の腸神経腫瘍の手術は国内最多を誇ります。平均腫瘍切除率は97%、解剖学的顔面神経温存率は99%、顔面神経機能温存率は96%と高率。

河野氏が手掛ける聴神経腫瘍を含む小脳橋角部腫瘍や、側頭骨内腫瘍を含む頭蓋底腫瘍の手術は、脳神経外科の中でも最も難易度が高く、腫瘍のみを切除することに非常に高度な技術を要します。

特に聴神経腫瘍の場合、腫瘍に必ず最低4本の脳神経(顔面・聴・上前庭・下前庭)と味覚に関係する中間神経が複雑に絡み合っており、腫瘍が大きくなればさらに多くの神経群と接触してしまいます。そのため、ただ腫瘍を切除すればよいのではなく、各神経の機能を守りながら手術を行わなければなりません。

その点、河野氏の手術成績としての顔面神経機能温存の確率は非常に高く全国でもトップレベルとなっています。

20mm未満の聴神経腫瘍には聴力温存と全摘を目指し、30mmを超える場合は、再発しない程度に腫瘍を残すことも選択肢に入れながら、術中の脳神経モニタリングを駆使して、顔面麻痺が生じないところまで切除します。その結果が、顔面神経機能温存率96%という優れた成績を生み出しています。また他の頭蓋底腫瘍に対しても、あらゆる頭蓋底アプローチを使い分けて良好な成績をあげています。

この分野の専門医には高度な技術と豊富な経験は勿論、長時間の手術に耐えうる体力と集中力が求められます。また術中の脳神経モニタリングを厳密に行える環境、麻酔科のサポート、術後のICU態勢など各分野のスタッフが協力し合う総合力が不可欠です。

その意味でも、超神経腫瘍や小脳橋角部腫瘍など頭蓋底腫瘍の手術は、高い専門性を持った医師とチームを持つ施設でなければ的確な対処は難しいといえます。現在、全国の患者が同院の神経外科を訪れる理由もそこにあります。

 
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