脳神経外科の医師(常勤・非常勤)求人ガイド

脳梗塞のt-PA治療と質の高いチーム医療で好成績を誇る

高度な脳卒中診療を提供

大学病院で初となる脳卒中専門の「脳卒中科」が設置された川崎医科大学附属病院には、脳卒中(脳梗塞、脳内出血)および一過性脳虚血発作で、年間約900人が入院しています。

なかでも多いのが脳梗塞で、脳卒中の患者の7割以上を占めており、ほとんどは内科的治療が選択されます。そこで欠かせないのが早期診断・早期治療です。

同科には木村教授以下15人の脳卒中の専門医(神経内科医)が在籍しています。一人の患者に対して必ず複数の医師が協力して治療にあたるチーム医療を実施し、きめ細かく迅速かつ的確な診断・治療を行っています。

脳卒中の患者のために、同科ではストローク・ユニット (脳卒中専門病棟) を構築。発症して入院した翌日には同科の医師、リハビリ科の医師、看護師、理学療法士、ソーシャルワーカーなどが集まり、治療やリハビリ方針などを決定し、24時間以内にリハビリを開始します。そうすることで寝たきりや肺炎などの合併症の予防に努め、患者の早期の社会復帰を目指した高度な脳卒中診療を提供しています。

2005年、それまで効果的な治療法がほとんどなかった脳梗塞に対して、画期的な新薬が登場しました。発症後3時間以内の超急性期脳梗塞に対して、脳の血管に詰まった血栓を溶かすt-PAに保険適用がなされました。

t-PAは脳梗塞には非常に有効な治療法である一方で、脳出血を起こすリスクもあります。そのため厳しい適応基準があり、発症後3時間という限られた時間内に適応を判断する必要があります。その判断には経験と知識が必要で、神経所見、採血データの判断、MRIやCT等の画像診断ができなければ、t-PA治療を行うことはできません。

木村教授は、2009年2月現在、108例のt-PAを用いた経静脈的線溶療法を実施。t-PAの脳出血リスクは20例に1例とされていますが、同科の場合は108例中2例と、全国的に診てもトップクラスの成績となっています。

好成績を支えているのは、@4〜5人の医師によるチーム医療のためミスが予防できる A限られた時間のなかでCT、MRI、TCD(神経超音波検査)を実施 Bストロークユニットの存在 C消防、医療機関との連携で患者の搬送が迅速、ドクターヘリを保有しており遠方の患者も搬送できる…などが挙げられます。

 
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