脳神経外科の医師(常勤・非常勤)求人ガイド

未破裂脳動脈瘤の塞栓術で高い実績を誇り、全脳血管内治療数は全国最多の症例数

同院のリスクマネージャーも兼任

名古屋大学医学部附属病院の脳神経外科で准教授を務める宮地茂准氏は、脳血管障害、なかでも未破裂脳動脈瘤の塞栓術で高い治療実績を持ち、遠方からの紹介も少なくありません。

年間手術数は指導症例を含めて約250件(4割が脳動脈瘤塞栓術、3割が頚動脈ステント留置術)で、合併症率は0.8%。

過去10年間で同門の全脳血管治療数は約4600例で、国内最多の症例数を誇ります。関連病院に21人の専門医がおり、治療のアドバイスや人的支援を行います。

特に未破裂動脈瘤塞栓術と頚動脈ステント留置術の需要は高く、症例数は右肩上がりで増加しています。手術手技は、自分たちのやり方に固執せず、治療成績が良好な他施設の方法も積極的に取り入れ、常に患者にとっての最善の治療法を追求します。

宮地氏は、「侵襲が少ない」=「簡単に行える」という考え方を戒め、治療のリスクを常に念頭に置いています。同院のリスクマネージャーも兼任しており、学会や論文などの情報を基に治療適応を厳格にしています。

この姿勢が評価され、最近はセカンドオピニオンで訪れる患者も増えています。治療の必要な患者を見過ごさない、治療の不要な患者が無駄な治療を受けないことで、医療レベルと安全性の向上を目指します。

手術に際しては、@起こりうるトラブルを想定した治療計画、危機管理の実施 A治療限界を見極め、深追いをしない B手技は一人で行わず、複数の目による監視でエラーを防ぐ、などが方針となっています。

前述の治療を実践するにあたり、臨床の場から生じた疑問を解決するため、例えば脳動脈瘤のコンピューターを用いた血液分析や、治療技術の向上のための新しい機器の開発などを工学部と連携して行っています。

宮地氏のグループは同じ疾患に立ち向かう同氏として、チームの結束を重んじており、学内では「チーム血管内」という名称で呼ばれています。

 
Copyright (C) 2015 脳神経外科の医師(常勤・非常勤)求人・転職ガイド All Rights Reserved.