脳神経外科の医師(常勤・非常勤)求人ガイド

脳梗塞の前兆の可能性が高いので、症状がおさまっても早めに医療機関を受診しましょう

TIAの1週間後〜1ヶ月後は要注意

一過性脳虚血発作(TIA)とは、手足の痺れ、呂律が回らない、眩暈、視野障害など、脳梗塞と同様の症状が一時的に現われるものの現われるものの、数分から30分程度で消失してしまうものです。

本人や家族が異変に気がついて救急車を呼ぶ前に症状が消失してしまうこともあるため、「仕事の疲れが溜まってたんだろう。寝れば治る。」と医療機関を受診せずに、そのまま放置する人も少なくありません。

しかし、TIAが現われた1週間〜1ヵ月後に、一過性ではない本格的な脳梗塞がやってくる危険性が非常に高いことが知られています。つまり、TIAは脳梗塞の前兆であると考えることができます。

脳梗塞は3タイプありますが、そのなかでもアテローム血栓性脳梗塞の前兆であることが多く、特に頚動脈の動脈硬化が原因で起こりやすいことがわかっています。本格的な脳梗塞が来る前に、TIAの症状を見逃さず、早めに医療機関を受信することが大切です。

アテローム血栓性脳梗塞では、血小板が集結して血栓が生じます。この血栓は心臓病が原因の場合に作られる血栓に比べると脆くて溶けやすいという性質があります。そのため、血管に詰まっても短時間で溶けてしまい、症状がおさまるというわけです。後の脳梗塞を未然に予防するためには、「いつ」「どんな症状が」「どれくらい続いたか」をしっかりメモしておいて、医師に見せるようにしてください。TIAの手足の運動障害や痺れなどは、体の片方だけに起こるという特徴があります。

TIAは、CTなどの画像検査で異常が見つかることはほとんどありません。しかし、頚動脈エコーでは、首の太い血管に発症原因となる動脈硬化があるかどうかを調べることは可能です。

医療機関でTIAと診断された場合、1ヶ月以内に本格的な脳梗塞を発症する危険性があるので、アスピリンなどの抗血小板薬を服用する薬物療法を早急に行う必要があります。動脈硬化が既に進んでいる場合には、欠陥内壁を狭めているアテロームを切除する手術を行うこともあります。

こうした治療に加えて、毎日の生活習慣で動脈硬化そのものを予防・改善することや、血液が濃くなりすぎないように水分をこまめに摂取することがすすめられます。

 
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